パラレルリンク・モーションベース

パラレルリンク・モーションベース   写真のようにリニア・アクチュエータを6台パラレルに配置し、上下(Z)、左右(×)、前後(Y)、ピッチ、ロール、ヨーの6動作を同時に行わせることの出来る機構をパラレルリンク・モーションベ−スと称している。
  航空機のフライトシミュレータ、遊園地の乗り物等に使用されているが、最近工作機械にこの機構を取入れようとする動きが活発になって来た。その理由は従来の工作機械は×軸、Y軸、Z軸それぞれのスライド機構を直列に配置しているため剛性が低下し、それを補うためスライド機構の強度を必要以上に大きくしていた。
  パラレルリンク・モーションベースは6軸がパラレルに配置されているため、剛性が非常に高い。
  更にこれだけの機構で6動作を同時に行うことが出来、構造が極めて単純で、然も軽量化を計ることが出来る。
  パラレルリンク・モーションベースのアクチュエータにハイブリッド・アクチュエータを使用すると、油圧駆動でありながら配管作業を追放し、組立調整等の工程も殆ど必要としない理想的な工作機械とすることが出来る。

現在発表されているパラレルリンク機構は各軸の両端が支点となっているため合計12ヶ所の支点を必要としている。 パラレルリンク
  当社は支点の数を6ヶ所に半減させる機構を開発し、テーブル姿勢制御の精度を大幅に向上させることに成功した。この結果、プログラムステップ数の減少およびそれに伴い制御速度が向上し、結果的に工作機械の加工精度が飛躍的に改善される事になる。
  三角形の全ての頂点は二次元の平面上に存在するすると言う法則に着目し、6軸リニアアクチュエータの両端(三角形の頂点)をピンジョイント構造とした。
  三角形の頂点とテーブルの間は球面軸受けとすることによりリンク数を半減させることが出来た。


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